スキナモノガタリ

好きなものを書いていこう。そこで繋がれると嬉しいから。

SHIROBAKO19話の演出が凄すぎて心射抜かれた

宮森唯一の欠点と言えた具体的目標のなさ解決回!
その演出があまりに見事で惚れ直しました。ええ、ラブです。


ストーリーの積み重ねから次世代へと言う演出は重みがあっていいですよね。
ただ、それでも普通はそれまでのストーリーで描いてきた重みを持って“現在”のキャラクターからキャラクターへ行われるものです。
それだけでもしみじみするものがあると言うのに、SHIROBAKOはここぞとばかりに回想を使い過去へトリップさせ、わざわざ掘り下げてから現在までの重みを全部ぶつけてきやがりました。
その演出のニクさと言ったらもう…ないです。


そんな中でも特に関心したのは作中劇「山はりねずみのアンデスチャッキー」を使っての描写。
アンデスチャッキーが始まったと思ったら中身は過去のキャラクターの更なる掘り下げ。
ドラマパートから場面を変えて、現在へ繋がるより核心的な部分の描写、特にチャッキー(デスク時代の丸川社長)のセリフは宮森達主人公5人の学生時代の誓いに被せてありました。
そして吹雪が止んで晴れ渡ったとこへ駆けつける1匹のカエル(ベソベソ)がCV宮森(木村珠莉)。
ついでにその後の梅干しシーンの宮森の変な目はベソベソの目で、絵麻の絵をみて宮森達もベソベソの目であることに気づいてますね。
もしかしたらこのベソベソの目は更なる伏線となるかもしれません。


その後舞台は現在へ戻り、宮森は丸川社長や大倉さんから目標はなかったけど今は楽しいかどうか、その楽しさの積み重ねで今日自分はここにいると言う話を聞きます。
それに対し宮森ははっきりと楽しいと答えました。
チャッキー達のシーンはチャッキー達に駆け寄ってきたベソベソのように、宮森もまたその仲間だったことを、そして同時に新時代の幕開けとなる人物であるように描写されていたのだと思います。


というわけで。
どんだけ仕込んでだよ!
あとから気づいてこうして理解したり解説したりは出来るけども、アニメ作るアニメだからってここまでその環境をフル活用した演出を生み出せるってどんな頭してんだって、死ぬほど感心しました。


そしてあのEDである。
って言うか関心づくしだけどこの記事全部Bパートだけのお話である。
SHIROBAKO恐ろしい子


残り5話も、普通は2クールならもう先がないし収束して行くとこですが、SHIROBAKOはさらっと少ない時間なのに丁寧にぶっこんだりがあって本当読めません。本当楽しみですね!
(某ツイートから最終話コンテだけが超絶不安要素ですが…監督お願いですから本当のこと教えてください!僕らを安心させてください!)