絵は軽いタッチながら、全4巻と言う尺に世代を超えた大河的な流れが詰まっています。
大まかな話は輪廻転生が信じられた国で懲役339年を課せられた大罪人を巡った物語。
先代の大罪人が死ぬと、それまで懲役を受けた分の刑期が引かれ、同時に身体的特徴から生まれ変わりとされる次代の大罪人を見つけだし収監して行くと言うもの。
つまりは初代、二代目、三代目、四代目…と話が展開して行きますが、どの代にも無駄がなく話が繋がっており、前半2巻は大罪人を巡る人々が、後半2巻は大罪人自らが主人公として、とある国の行方を描いて行きます。
そして大罪人を巡ると言っても、しっかりとその敵と味方が描かれており、それぞれに話が展開してクライマックスを迎えます。
息を飲むような衝撃的な展開が多く、リアリティを持たせれば持たせるほどより映えそうな話だったので、とても実写映画で見たいなと思いました。
初めはどこかファンタジーな舞台だったのに、最後にぐっとリアリティを持たせたエピローグも素敵で、今回そんなエピローグに寄せてのレビューでした。
人に何かを薦める時、少しでもネタバレはしたくないのでレビューベタですが色々と書いたり削ったりしてちょっと頑張ってみました。
魅力が伝わってなかったり、嫌なネタバレしてたらすみません。