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やぎさんち

ブログとか長続きしません、でもたまに言いたいこと書いてみます

ニューダンガンロンパV3クリア感想ネタバレあり

本件はしっかりネタバレしているので、未プレイ、未クリアの人は死んでも見るな!
初回は是非ともフラットな気持ちでやってほしい一作です。

 

 

クリアして二週間ほど経ってるんですが、それはしっかり噛み砕き、よく咀嚼しないとこれは飲み込めないなと思ったからで、今では2週目の考察に移っています。

とりあえず何が嘘で何が真かをまとめてみたいと言う精査でじっくり2週目途中ですが、多少開けてきたものがある感じなので今の感想として一つ述べてみたいなと思います。

 

◆この胸の痛みは本物だ
賛否両論と見事割れてるダンロンV3ですが、私個人は1週目から絶賛となりました。
怒る人は怒るほどの、絶望する人は絶望するほどの本作dis、そしてダンロンファン心理として容赦なく痛いところをついて来るプレイヤーdisまで孕んで、それでも一つの結論を持って全てをひっくり返す。正直しびれちゃった派です。
くどいまでの執拗で悪趣味なdisで、どこまでが嘘でどこまでが真実かわからないぐちゃぐちゃな世界で、唯一の真実としてひねり出された主人公の台詞「この世界がフィクションだとしても、僕ら自身がフィクションだとしても、この胸の痛みは本物だ!」。
その後も彼らはその真実を糧に強く強く生きていくのだと思うと目頭が熱くなりました。
本作否定派は、過去作愛が強い故に今作が過去作まで巻き込んで所詮フィクションであり作り物と否定したと言うところに怒ってる人が多いですが、私はこの主人公の台詞で、それも全て論破されたと感じました。
つまり過去作愛から怒ってV3否定に走る人は大変な矛盾を孕んでいると思います。
なぜって私達はこのダンガンロンパと言う作品が嘘である事、フィクションである事を今作主人公達より知っています。設定であることも知っています。それでもなぜダンガンロンパのキャラや作品を好きになったかって、作中の登場人物に感情移入したから、恐怖やカタルシスを共にして、その立ち振る舞いや素っ頓狂な性格に惚れたりしてしまったからで。その時抱いた私たちの感情は本物なのです。
それはキャラ設定を踏みにじってまで我を出してきた醜悪なコスプレに壊される程度のものでしょうか?
私の答えは否です。「信じたいものを信じろ。」ここでこそ生きてくる言葉です。〇〇君はそんな事言わない。この一言で片付きます。
つまり「この胸の痛みは本物だ」と言う台詞は、ただ今作中のキャラだけに言えることじゃなくて、正に嘘(フィクション)から現実を侵食して来る一言で、プレイヤーとキャラにも言える関係性で、この台詞が結論であるダンロンV3と、過去作をただ嘘として全否定したと言うのは矛盾します。
寧ろどんなフィクションの存在でも肯定してしまうとても強い言葉です。
そしてもしかしたらこの言葉の真意は、こんなゲームとプレイヤーとしてだけでなく、例えば嘘を嘘と見抜くのが難しいこの現実の情報社会、矛盾する真実と真実、嘘と嘘に塗れた空間に放り込まれたら何を信じる?なんてことにも繋がる一言かもしれません。
すべての情報も歴史も常識も操作されてるなんて言われて、絶望しないとしたら、自分と身近な人だけが、そこで覚えた感情だけが真実になり得るかも知れません。
だから、ニューダンガンロンパV3、私的には最高でした。
今後また無印や2をやる事になっても、それは確かにフィクション作品ではあるけれど、その登場人物達が感じたことや行動がそのキャラにとって本物の生き様であると私は信じます。
ダンガンロンパは感想や実況など他人の反応を見るのも好きですが、そこで各人抱いた感情や反応を信じるのも然りです。

 

◆GAME OVERまで生き抜く物語
上で抜き出した台詞はこのダンロンV3を評す上で私の大前提的な結論です。
次に今作で見られた特徴的で好きなところを述べてみたいと思います。
表向きのダンロンV3のテーマは嘘でした。
裏のテーマがあるとすれば、「生きる」でしょうか。
とにかくいろんな人物が、ゲーム「ダンガンロンパ」に逆らって生きました。
人が生きるというのはいくらでも定められたルールから逸脱するものです。
第2章は理不尽なおしおきから最後まで逃げて生き延びようとする生き様。
第3章は殺し合い放棄のために宗教で救いを満たそうとした生き様。
第4章は彼が黒幕となりきる為の第5章の布石に。(※彼は嘘が上手いから、そこに総統な覚悟があったとしても表情や言葉から本意はわからず終いですが。)
第5章はGMを欺き出し抜くことでGAME OVERへ持って行ったと言う生き様。
また、おしおきから逃れてのGAME OVERも第5章で見ることが出来ました。
そしてダンガンロンパを放棄する事でGAME OVERを成し遂げた第6章。
そして、最初に首謀者に逆らい、そもそもが冤罪であった事で初めからGAME OVERだった事が後に証明される第1章。
みんなこのダンガンロンパを成り立たせないように今作生き抜いたんじゃないかって、そして最後にそれが成し遂げられるという構成だったのでは無いかと思うのです。
もしかしたらこの観点があったから、私は第6章にカタルシスを感じ、今作絶賛する事になったのかも知れません。
また、生きるといえば今作これだけではありませんでした。
それぞれが主人公であるように葛藤し、成長を遂げたこと。ドラマがあった事。
これはこれまでのダンロンになかったレベルでの練られようだったと思います。
この描写があった事で、最後に主人公達が自分達を一つの生命体として生きていることを表明することに生々しく力強い説得力がありました。
一人の人間として自分はこう感じて、だからこう主張すると言う流れ、素晴らしいと思いました。
こうしたところで今作は、第6章であんな事をぶちまけて、あの結論に持っていくには半端なフィクション作品ではいけないと言う作り込みに気迫を感じました。
そんなわけで改めて、ニューダンガンロンパV3、私的には最高でした。
そうした上で今も続いちゃってるんですよね、考察や、プレイヤー間での議論という形で。
嘘から真実へ侵食して行くゲームとして、この上ない結果の一つのように思います。

 

◆次ナンバリングに対する期待
多分ですが、今作あんな結論を出しておいてこのシリーズは終わらないんじゃないかと思ってます。
それは、ダンロンがプレイヤーに提供するのはただのクローズドサークルなエンタメゲーではなく、一番大きい要素は他ゲーにはない悪意をたっぷりと孕んだ驚愕、刺激かなと。
クローズドサークルとしては正直毎度奇をてらう感じで来てたら次の流れが読めてしまうところがあります。
例えば次は一章から本当に黒幕死亡、あとはAIモノクマが回して行くとか。
でもダンロンの驚愕って第1章はジャブで、第5章、第6章にテクニカルなヘビーブロウを放って来る感じですよね。
要はアイデア次第で、また飄々と出して来るんじゃないかと思ってます。
それも今作6章でしっかりプレイヤーdisと言うか、ダンロンするのを躊躇うくらいの事をキャラに言わせておきながらなので、すでに悪意だし。
でも見たくなっちゃうんでしょうね、次の衝撃を。
他にここまでの悪意を孕んでも許されるタイトルがなかなかないので、貴重な存在としてダンロンは続くのではと思っているのです。
つまり、次に期待するのはまた他のゲームにない衝撃を。
悪意がないと描けないようなダンロンらしい衝撃を、と言う感じです。
今作以上の問題を孕んで来るかもしれません。
またファンの中に怒る人も出て来るかもしれません。
それでも出すならば、今作のようにしっかりとその覚悟を持った作品を出してくれると思っています。
イデアがまとまらないなら、半端なものなら出さなくていい。その上で素直に期待しています。
巷で期待されてるV2なんかも面白いかもだけど、そう言うのは出すとしたら絶対絶望少女みたく非ナンバリングで外伝的なのでいいかなと思います。

 

意外と長くなりましたが、一先ず感想、こんな感じです!
繰り返し申し上げます。ニューダンガンロンパV3、私的には最高でした。