結構猟奇的な漫画とかも読んできたけれど、これまで読んだ漫画で最も恐怖してる。
自分でもページを送るスピードが早いと感じていたけど、気付いたら呼吸が乱れていて、ああ、途中息を止めてたんだ、だから早かったんだと気付いた。
手には汗を掻いていて、絵は読むと言うより逃げるように見ていた。
この漫画のテーマは毒親。
これまでも生々しい痛々しさを描かせたら押見氏の右に出る者はいないと思っていたけれど、今回の描写は、単に毒親を描いたなんて言葉じゃ片付かない、台詞がえぐいとか、絵がグロくてえぐいとか、そのどちらも無いのだけど、そんなレベルを超えて、空気がえぐい。精神的にえぐい。
強調されるのはひたすら人物の目と間。
その描き方はまるで自分がそのやばい人物と対面してるかのような感覚に陥り、漫画を読むというより追体験させられているように感じました。
読むのは恐らく一瞬だと思います。狂気の余韻に浸りたい方にオススメします。