この如月と言うキャラは初登場時ただのイケメンの先輩として登場しました。
そこからリアルに1年以上、ハコヅメの面白おかしな日常の過ごしの中で伏線を紡ぎ、この回で一つの真相と心の内を明かすに至りました。
そんな回が2週間の無料期間に入ったので、是非。
以下は私の御託です。
私はこれを読むまで、性被害と言うと人を傷つける行為としていけない事だと、ただこの世のルールとして当たり前にわかっているつもりでした。
性被害を描いた漫画等作品も沢山ありますし、読んで来ました。
ただどれも性被害をピンポイントで語る事で、ただその時の辛さが語られることで、わかっていたようで、その重さをわかっていなかったのではないかと、この回を読んで思いました。
ハコヅメでもメインテーマの一つなんだろうと思うほど性犯罪の話は出てきますが、どれもほぼ単一の事件として描かれたものでした。
しかし今回、こうしてじっくりと性被害者が普段どう過ごしてるか、外から見れば割と普通に過ごしている姿を描き、キャラにも愛着が湧いたところで「性犯罪の被害者は被害内容を話さないか小さく話す」を体現した、実はこんな思いで日々過ごしていたと言う描写は、とにかくずっしりと刺さりました。
初めてこれで、僅かばかりでも性被害の重みを知れたのだと思います。
今では皆こんな夜を、自己嫌悪を抱えて生きているのかなと、性犯罪を見れば想像するようになりました。
その痛みは、決して負わせてはいけないものだなと心より思えるようになりました。
描いて下さった作者に感謝を。
そして、如月部長に救いがありますように。