2022年2月22日発売予定の20巻相当、伊賀崎警部補の胸筋編が終わってはや1ヶ月。
本誌では伊賀崎編の痕をずっと引きずってます。
年内最後となる再来週の合併号も後始末の描写となりそうです。
後始末後始末…そう言って、決してガッカリしてるわけではないのです。
むしろ、泰三子先生らしい描写にとてもワクワクしてる自分がいます。
後始末でありながらいつものギャグで笑かされたり、また多様な人間模様も描写されていて、一つの謎が終わったと思ったら、話の新たな広がりも描写されて、変わらず飽きさせられません。
一方で警察の日常業務も、漫画としては思いっきりギャグなんですが大真面目に、大事件が起ころうがこれはこれで待ったなしで確かに在る事を描写されてたり…(係長が捜査に出てるって事は胸筋の後始末で刑事不足なのかなとかも思ってみたり、細やかな描写がまた多様に取れて面白いですよね!)
こうした描写に何がワクワクしてるかって…こう言う描写最高にエモいじゃないですか!これぞハコヅメ的な!
だって普通の刑事ドラマだったら長編の大事件なんて尺に合わせて犯人にオチつけて事件は解決して良かった良かったで大団円、finですよ!
その後の警察官描写はまず無いですよね。話に綺麗にオチつけるみたいに良いこと言って〆るみたいなのしかない。
それがなぜハコヅメでは細やかにしつこく生々しく“後”が描かれてるかって、元警察官の泰三子先生がこうした警察だって普通に傷つくし怖いし、でもそんな人間が頑張ってる実情を知ってほしい!でもただ生々しく描写しただけじゃつまらないだろうから面白おかしくしてでも知ってもらう!
みたいな言わぬ努力の見え隠れが…最っ高ッにエモいのです╭(๑•̀ㅁ•́)و ̑̑ グッ !"
これは3巻のおまけページですが、最近の展開は正にこのおまけに含まれてた当時打ち明けれなかったような思いの丈を今の描写力を持ってガツンガツン描かれてるように思います。
通常ならここまでの事件の裏側、警察官という人々のドラマを、事後処理に追われる警察官や事件で傷ついた警察官のドラマを私たちは知り得ないし、どこかで警察官の公演や啓発運動があっても、こんなとこは特に語られないと思うのです。
そう言ったシーンをあえてフォーカスして描き続けて頂けることに感謝ばかりです!最高です!
私的このマンガがすごい殿堂入りです!
こう言ったところが特に『誰も見たことのない警察マンガ』ですよね☺️
今年も残すところあと一回となりましたが、再来週の拝読も楽しみです!
後はちょっとおまけですが、藤川合の描写で、最初はサラッと流してしまったけど後から気付いたら最高の描写だったところを一つ。
先週号で藤は事件で傷ついた川合のメンタルケアのため、一緒に温泉へ向かいました。
その中で川合は藤より先に寝てしまい、藤はそれを川合は私を置いていってしまうと寂しそうに捉えてて、私もそんな藤の哀愁的な想いに共感してたんですが…
よくよく思い返せば事件のトラウマで川合は碌に眠れてなかったし
最新話では男性恐怖症となっているような描写もあり痕の深さが窺えてました
そんな中で、藤の前でだけは、ぐっすり眠れたこと、特に藤に抱かれながら眠った事がどれだけ癒しだったか
この時は絶対悪夢じゃなかったんでしょうね。
紛れもなく、『愛の形』だったんだなと関心しました。
サブタイでは掲げるけど本編中台詞としては全くその言葉が出てこないのも粋ですよね☺️
こうして思い返したり角度を変えてみるとまた発見があったり、話が進んで新情報が出ると開ける扉があったり…本当底知れない海のような作品に、どこまでも何度でも潜りたくなります。
泰三子先生よいつまでも健やかであれ。(ずっと描いて欲しくてもう健康を祈るしかない)
以上、おまけありがとうございました!